山に暮らせば

  2024/03/12  滝山川そばのマンサク(谷急ぎ)が咲いた。今日も冷たい雨。近くに咲く福寿草も雨に打たれる。
 春の花を撮りたいと3月に入って歩いたが、天候に恵まれずアズマイチゲもユキワリイチゲもいつも下を向いていた。
 きのうの午前中、塾の仲間と4月27日から始まる写真展の作品を決める。市内に戻る人が多いので花の自生地に寄りながら帰ることにした。土曜日に訪れた人が花は開かなかったとメールで状況を伝えてくれていたので空を見上げ期待は持てないとテンションは皆低かった。午後2時半を過ぎて現場着。時間的に開花した花を撮るのは難しいと思い手ぶらで車から降りる。
 歩きながら白い花を見た。皆急いでカメラを取りに車に戻る。花は撮影位置の道路側に向いて咲いていた。最近では見たこともないほどの数。心ゆくまで撮った後は勢いづいてハルトラノオ、梅花オウレンを撮りに走る。午後4時半を過ぎた杉林は暗い。だがテンションは上がっている。誰も帰ろうと言わない。幸運に巡恵まれ、ゆっくりと家路についた。


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冷たい雨に打たれる福寿草。



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機嫌よく咲いてくれたアズマイチゲ。四度訪ねてやっと結果が出た。


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大きめの花もあって楽しめた。


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梅花オウレン。寒い場所で花も小さかった。咲いている場所はいくつかあるが、ここが最終ランナーといった感じ。


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梅花オウレン。少し日当たりの良い場所にある花は少し背も高く花も大きい。



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ハルトラノオ。撮影位置は小さな川の中。腰を低くして撮れるので楽だ。




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白花ショウジョウバカマ。小さいのだがポツンと咲いていたので花の前にひざまずく。





# by konno_noboru | 2024-03-12 23:42 | Comments(2)

山に暮らせば

2024/03/04 やはり蕾のままだったアズマイチゲが気になった。午前中は動きが取れなかったが、午後から明日の講座の下見をかねて車を走らせた。午後1時を過ぎ太陽の光は自生地に明るい陽射しを届ける時間を過ぎていた。一応、明日の予定コースを回る。
 途中でキジに遭遇。道路端で山鳥やキジの雌を見る機会が増えていたので助手席に400㎜望遠レンズを置き対応できるようにしている。キジのすぐそばで背黒セキレイも雪の上を歩く。逃げるといけないので車内から撮影。
 帰途ガソリンスタンドに寄る。店主がすぐ近くの防火用水池の横で福寿草が咲いていると教えてくれた。今は亡くなられたが、花好きなおばさんがいろんな花を育てていた。他の花は消えたが福寿草だけは毎年咲く、と残雪の中に咲く花を見ながら話した。


 
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陽を受けて平になるほど開いて咲いていたはずのアズマイチゲの花。
午後2時近くには葉は円くなり花は少し閉じようとしていた。



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凜とした立ち姿のきれいな花のはずなんだが…。   



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空き地に咲く福寿草。観る人もないが7輪の花が咲いていた。



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雪の消えた畦で餌を探すキジ。緊張感のある姿を撮りたくて待つ。


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首回りの青、胸は緑色、背中の文様。じーっと見ているとキジの色合いの美しさに驚かされる。


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セキレイも雪の中。




# by konno_noboru | 2024-03-04 22:27 | Comments(1)

山に暮らせば

2024/03/03 きょうはひな祭り。桜餅も3個入りが届いた。先月16日に写真塾の仲間からプレゼントされ花瓶に生けていた桜(啓翁桜)が満開になった。部屋の中の春は急ぎ足でやって来るのだが…。
 前々日(1日)夜に降った雪は積雪20㎝。2日朝、除雪車が走った。除雪されアスファルトが見えていたがまた昨夜遅くから小粒の積もる雪が降り始めた。見えていた路面は再び白く埋まった。だが改めて除雪車が走らなければならないほどの積雪ではなかった。
 きょうの雪は時折見える青空を覆い隠しながら少しずつ降る。午後1時半、窓際の温度計は1℃。春の雪が桜の花びらが風に流され散るように舞う。積もる雪ではない。
 旧芸北町役場そばの大仙神社で顔を出したセリバオウレンは雪で隠れた。谷急ぎ(芸北ではマンサクを谷急ぎと呼ぶ)の花に着いた雪も午後には消えた。芸北の春はゆっくりとやって来る。


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桜(啓翁桜)満開。広島市内にいる仲間と同じ日にプレゼントされたが、
我が家の桜が最後に咲いた。暖房しているのだがやはり芸北は寒いのだ。


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春の雪は溶けやすいのか湿っぽく重い。湿気の多い雪がつまり除雪機から雪が飛ばなくなる。
今冬は雪が少なく3度目の除雪だがこれまでの最少。最後の除雪になるか。



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滝山川の増田屋渕のそばの林。今朝は霧氷が着いたが、日が差してすぐに消えた。



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大仙神社そばのマンサク。雪に覆われたが、すぐに消えた。



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セリバオウレン。市内から芸北に戻る途中に可部、津波、戸河内と3カ所セリバオウレンを見る場所がある。
やはり南から順次咲く。芸北が4番目に咲き始めたが、例年に比べると10日くらい早い。



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アズマイチゲ。天気、時間が合わないと花は開いていない。閉じていたが、晴れの日の10時~2時くらいが
この場所では見られる。天気を見て再訪だ。





# by konno_noboru | 2024-03-03 23:34 | Comments(1)

山に暮らせば


2024/02/26 なんとか塾だけは続けたいと休まず冬を乗り切った感じ。しかし気持ちも身体も未だ冬眠中。はたまた充電中と逃げを打ちながら市内の自宅でのんびりしていた。周辺からいい加減に始動したらどう? という声もかかる。花の時期にバテないように足腰が弱るのは避けたいと毎日ではないが3㎞、5㎞のコースを歩いて筋力維持に気を遣ったが効果があるかどうか。
 久しぶりに現役時代と同じようにレンズをきれいに磨きその他の撮影機材もチェックした。

 例年に比べ開花情報が10日以上早い。すべてが整ったわけではないがモードも切り替えTakeOff。

 昨日、午後から急に青空になった。芸北に戻らなければならないこともあり途中で数カ所の寄り道を考えて車を走らせる。
 太陽の光が谷筋に当たる午後1時までに自生地に行かなければユキワリイチゲ(雪割り一華)の花は見られない。1時半過ぎ現場で内科の主治医と合流。幸運にも4輪ほど濃い紫の花が咲いていた。
 バイカオウレン(梅花黄蓮)、ホソバナコバイモ(細花小貝母)、ハルトラノオ(春虎の尾)など見て芸北へ。滝山川沿いの谷急ぎ(マンサク)は日当たりの良い場所では開花、我が家前の3本のマンサクはまだ蕾み。
 そして今日。セツブンソウを訪ねて総領町へ。公開地の7番へ。誰もいなかった。リストアセンターから離れているせいか。風が強く寒かった。安田のユキワリイチゲはまだ当分先。葉の数も少ないのでちょっと心配。
 どの花もこれからが本番。優しい春を見つけたい。
  

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ユキワリイチゲ。日が当たらなければ咲かない。撮影時間が勝負。
遅いところでは西日を受ける午後3時から5時に開花するところもある。


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バイカオウレン。薄暗い杉林の中でやっと見つけた。シーズンはこれから。


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バイカ(梅花)と名のつく花は多い。


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ホソバナコバイモ。



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ハルトラノオ。杉林の中の小川沿いに咲く。やはりここも暗い。



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セリバオウレン。



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セツブンソウ。公開地の7番。
まだ時期的に早すぎたのか小ぶりの花だった。蕾みも多くあるのでこれからだろう。



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セツブンソウ。一茎2花。ロープで仕切られたずーっと奥にあった。
当然300㎜望遠。目の良い仲間が見つけた。




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芸北・滝山川沿いに咲くマンサク。





# by konno_noboru | 2024-02-26 22:01 | Comments(3)

山に暮らせば

2024/02/12 3連休が終わった。芸北は厳しい冬ほど美しいと仲間に言い続けてきたが、八幡界隈での撮影回数が極端に減ったのは新型コロナウイルス感染症から。東京で2020年1月15日に最初の感染者が確認されてから緊急事態宣言、まん延防止措置がとられて身動きできなくなったことが最大の理由だ。雪が少ないからではないと思いながら10年前の撮影記録と摺り合わせてみるとやはり雪の日が少ない。写真塾も20年を過ぎれば高齢化が進んだ。雪の苅尾(臥龍山)をカメラ担いで登った仲間も「山に降って里に降らんことが一番良い」と言いはじめた。
 スキー場で行われると聞いていたキャンドルナイトも雪が少ないからか、連休初日にオークガーデンで行われた。灯りで描かれたのは雪だるま。地元の子供たちが描いた絵がキャンドルに巻かれている。気温は1℃。寒い。やはり芸北の夜だ。
 2日目の朝は積雪が2㎝。少し汚れていた田んぼの雪は真っ白に塗り替えられた。滝山川沿いの木々は霧氷とは違い白さが少し鈍い色で朝の光りを受けあっという間に溶けた。
 そしてきょう。写真塾の仲間は今の八幡で撮るものはないという。10年以上も冬の芸北を撮ってきた人には刺激的な風景ではないのだ。
 仲間と益田市遠田町の鵜の鼻古墳群のすぐ下にある遠田漁港へ。残念ながら波があまりなく海は少し静か。昼食後、浜田市の三隅梅林公園へ。午後3時半、山頂付近に樹氷が見える苅尾(臥龍山)を横目に納会。



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霧氷とは違った感じに見える着雪。あっという間に溶けた。


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芸北の夜を彩ったキャンドルの灯り。冬には珍しい暖色系の写真になる。


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遠田漁港。中央の山と海の間、海岸線をJR山陰線が走る。


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びっくり! 撮影しているとテトラポットの間から釣り人が立ち上がった。中央の小島が高島。


〔三隅梅林公園 三景〕
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# by konno_noboru | 2024-02-13 01:09 | Comments(1)