山に暮らせば

2010.03.09  春に向かう気分を一気に引き戻す雪。気分も季節と同じように春と冬を行きつ戻りつする。
 名残雪ではなさそう。芸北に名残雪が降るのはいつも4月の初め。3月初旬、春とは言っても名ばかり。やはり冬用タイヤをはずさなかったのは正解。

 昨夜、午前1時過ぎ雪は降っていなかった。今朝、外は20㌢ほど積雪があった。屋根からずり落ちた雪がうずたかく積もる。水分をたっぷり含んだ重い雪だ。厳寒期に降る雪は踏めばキュッと泣き砂のような音がするが、今朝の雪は踏めばズルッと溶ける。
 
きょうは東城に福寿草の撮影に行くことになっていたので午前7時40分千代田へ。まだ除雪車が走っていない。道路には雪がある。側溝にはまった車も2台。少し緊張感を持って走り、千代田の道の駅舞ロードで仲間と合流した。高速道の通行止め情報もあり、芸北に後戻り。途中で吉川元春館跡(戦国の庭歴史館)へ寄る。完全にモノトーンの世界。映画「シンドラーのリスト」はモノクロだが1カットだけ赤い服を着た少女が走る場面があった。きょうは画面の中に赤色を1つ入れようと思いついた。

 昼食後、八幡の大歳神社へ。
 境内にあるブナの巨木に着く雪は霧氷とは違った着き方だ。道がどこかわからないが、川があるのは1カ所。そこさえ注意すれば他は安全。深いところで雪は膝まであるのでラッセルして歩く。これが八幡の景色だと納得しながら、大歳神社を一回りした。

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八幡の大歳神社。境内のブナに着雪があった。雪が吹き付けられたものだが、霧氷と違った趣があって良い。

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神社の赤い屋根。ブナの枝振りが良いので好きなアングル。

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神社前の川が中島川。芝木川の支流で聖湖に流れ込む。橋は神社橋。

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戦国の庭歴史館の庭。黒く見えるのは庭石。

by konno_noboru | 2010-03-09 23:51 | Comments(3)

Commented by ほうづき at 2010-03-11 13:49 x
いつも、芸北の写真を、楽しみに見ています。有難うございます。サンパチ豪雪を知る、ばあやです。
Commented by tama at 2010-03-11 22:03 x
先日は、こちらでもうっすらと雪が積もりました。
雪をかぶった神社の赤い屋根、なんだか奥ゆかしい感じがして好きです!
Commented by ocarina21 at 2010-03-13 08:57 x
このまま、春になるのかなと嬉しいような信じられないような気持ちでしたが、八幡の冬将軍は健在でしたね。雪の八幡高原、やはり魅力的です。境内のブナへの着雪、とても繊細で美しいですね。遠くから見て、素敵な雪景色~♪と思うのとは全然異なる美しさに魅せられています。そして、雨中・雪中・風の中も厭わず前進して撮れるよう、気力・体力を養うべしと反省しています。