山に暮らせば
2014/05/02 写真展は明日から。午後3時に最終的に会場をチェックする予定。朝早く電話が鳴った。友人からの用件だが、慌てて動くことはない用件だった。コーヒーを飲み3時までどう過ごすか考えた。サンカヨウが咲いているはず。
今シーズンはサンカヨウが見られないと思っていたのだが、すぐ家を出れば3時までには千代田に戻れると高速道に乗る。三次から松江道で高野まで走る。山には若葉と残雪。林道沿いに残る残雪と雪の下で鮮やかな緑を失った色白のフキノトウ。ブナも芽吹き始めているが春はまだ中腹までしか届いていない。季節は芸北とほぼ同じでゆっくりした足取りだ。
突然電話が鳴った。圏外ではないのだ。訃報だった。通夜はきょう午後6時からと亡くなった人の主人が細い声で言った。時計を見る。
目的の谷とは違う場所に寄った。サンカヨウは咲いていた。山頂は一週間後だろう。
午後3時に写真展の会場を見て芸北に戻り、身支度を調えて通夜へ。会場入り口に彼女が撮った長沢の枝垂れ桜の写真が飾ってあった。サンカヨウが見たいと言っていたのに-。
by konno_noboru | 2014-05-03 00:08 | Comments(3)