山に暮らせば

2009.04.01   雷が鳴った。きょうから4月。春雷なのだろうが様子がおかしい。横風が強く、雪が降り始めた。雪起こしである。遠く近く雷鳴がとどろく。水分を含んだ雪なのですぐに止むだろうと思っていたが、夕方になってもその気配はない。屋根も田んぼも春の雪に覆われた。道路には轍(わだち)がつき、屋根の雪がずり落ちる。屋根から雪が落ちる音か、遠い雷の音かじーっとして聞き分けようとする。

 5月2日から北広島町千代田のギャラリー森(サンクス内2階)で塾の人たちと写真展を開くので準備に取りかかっている。多くの方の見ていただきたいと思って気合いを入れているのだが、24日頃から結膜炎(流行目)になり、パソコンに向かっていても目がかすんだりして少しいらつく。いらいらしたらカメラを手に外に出る。
ほっとする。芸北の桜はまだ堅い蕾だが、ツクシが勢いよく顔を出してくると元気をもらえそうな気になる。川小田の緑の広場と 雄鹿原の安養寺にある水芭蕉が咲いた。猩々袴も花茎を持ち上げうつむき加減に咲き始めた。芸北に本格的な春が来るのが5月。春の序章だが、今日の雪で足取りは小休止である。

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勢いよく頭を持ち上げたツクシ。夕方には降る雪にすっぽりと覆われてしまった。

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激しく降る雪は春の雪とは思えない。だらだらと冬用タイヤのままだったことが幸いしたかなあ。

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安養寺の水芭蕉。自生ではないが季節を感じさせてくれる良い花だ。霜で痛められて茶色になるのだが、安養寺の花はきれいな白が印象的だ。(3月31日撮影)

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斜面に咲いていた猩々袴。タニイソギ「(マンサク)についで谷筋を彩ってくれる。(3月31日撮影)

by konno_noboru | 2009-04-01 18:50 | Comments(4)

Commented by 初ちゃん at 2009-04-01 23:39 x
今日は雪になりましたか。つくしんぼうが雪を被って「春の雪」なかなかに風情がありますね。私も今日はボランティアの帰り急な雨で濡れました。
でも、そんなに冷えず風邪も酷くならないのでこれも「春の雨」こちらはもう暖かいんでしょう。寒さの中でも咲いてくれる花たちに癒されます。どうぞ、お風邪を召しませんように。
Commented by 一ファン at 2009-04-02 22:17 x
一昨年、写真展を初めて見せていただき、静けさの中の美しさ、光り輝く作品が互いに他を生かしていること等々、友人とともに、感動して帰宅したものでした。友人は、連れ合いとともに、あるいは小旅行のつもりで等それぞれの方法で、昨年も感動をいただいたようです。本年は、連休中の写真展のようで、とても楽しみにしています。 *名残りの雪と雪景色に目も心も奪われています。天候不順の折、どうぞ、ご自愛ください。
Commented by ocarina21 at 2009-04-03 22:18 x
もう春だと思って、勢いよく頭を持ち上げたツクシ達、冷たい雪にびっくりでしょうね。4月とは思えないような雪の降り方・・・まだかたい蕾の桜は、芸北の冬を長く経験?してきて、開花時期をよく知っているのでしょうね。水芭蕉も猩々袴も、とても綺麗です。特に水芭蕉の白が素晴らしいですね。落ち葉の色さえも美しく、さすが♪と感嘆しています。ほんとうに、春の序章ですね~♪
Commented by koike at 2009-04-04 13:20 x
雪を被ったツクシの写真、いいな~!好きです、大好きです、めちゃめちゃ好きです、ほんとに好きです!ツクシたちの会話が聞こえてきそうですよ。水芭蕉の白い部分が、光りを受けてより一層白さを増して、ほんとに綺麗ですね。落ち葉の色も水芭蕉の綺麗な白を応援してるようです。水芭蕉の花を見るといつも思います、赤ちゃんがおくるみに包まれてるようだな~と。