<   2009年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧

山に暮らせば

2009.01.27  
午前零時、川小田の気温は氷点下8度になった。芸北・八幡はさらに低いはず。星がゆらゆら揺れながら光っている。放射冷却だ。全面凍結している聖湖をブログにアップする予定だったが中止。寝ることにした。

2009.01.28
 午前6時起床。八幡へ。裸木はほとんど霧氷に覆われている。道路に設置してある温度計の表示は氷点下15度。無風。快晴。ダイヤモンドダストが見られる条件は満たしている。肌を刺す寒さといった感じはない。車にある温度計は-17℃を記録。

 見慣れた車が来る。「おはよう!」。また1台やって来た。「おはよう!」。お
互いに「さすがですね」と交わす言葉はそれだけ。
 すべてが雪に覆われているのでどこが道がわからないが、地元の2人は撮
影ポイントに躊躇なく歩いて行く。
 午前7時49分、掛頭山と臥龍山の鞍部あたりから太陽が昇る。ダイヤモンド
ダストが見える。少し光り方が弱い。場所を移動するが。行き着く先は例年と
同じ場所。
 撮影終了は午前9時10分。

e0091879_15314517.jpg
午前8時2分撮影。太陽が臥竜山の北の方角から昇る。無風。快晴。地表を這うように霧が流れる。

e0091879_15331997.jpg
ダイヤモンドダストが見え始める。真逆光なので撮影はしんどい。動画ならきらきら空中を舞う小さな小さな光の粒が見えるのだが--。

e0091879_15345616.jpg
霧が地を這ってゆっくり動く。民家の屋根だけが浮かび上がる

e0091879_15362167.jpg
アスファルト道路の水分が凍るのだろうか。針葉樹のようはきれいな形になる

e0091879_15414559.jpg
すべての裸木が一斉に花を開いたようになる。気温が上がれば、ぱらぱらと散っていく。

by konno_noboru | 2009-01-28 15:55 | Comments(5)

山に暮らせば

2009.01.25 きょうは2回分のアップだ。少しのんびり出来るかも。

  アップした写真を見ながら「違うよなあ」と独り言。何となく燃焼不良。やはり失敗してもいい、完全燃焼で終わりたい。もう一度出てみよう。

 芸北・八幡は1mを超える雪が積もっているので、どうしても何か撮りたい。
車を走らせる。雪が降っているので、撮影には不向き。風が吹き、レンズが濡れる。それでも撮りたい。撮影に不向きなときの方がいい。「雨が降ったら撮影に行こう」なのだ。

e0091879_22114042.jpg
雪を伴った強い風が吹く。雪は川の手前で庇(ひさし)のように伸び最後には川を覆い隠す。小さい川ならすぐに見えなくなる。数日前、雪庇になったところに乗ってしまって、ドスンと川にはまった。

e0091879_2213457.jpg
寒雀。車を走らせていると見えた。車の窓を開けて撮る。雀の数はもう少し多かったのに、気づくのが遅かった。

e0091879_22143246.jpg
同じ雪の色でも太陽が当たるととても白さを増す。狙いは曇り空で段々畑がさめた青い色になるときだったが、明るいときも良いではないかと思う。

e0091879_22161160.jpg
冬の雪の日にだけ撮れるアングル。築地松のように見えれば良いかなと思う。

by konno_noboru | 2009-01-25 22:34 | Comments(4)

山に暮らせば

2009.01.25 ふと思うことがある。1枚の写真を作るには明と暗、その境の部分にドラマがある-と言い続けているのに、1枚1枚を見るとどうも暗の部分でつながっているのではないかと。色のない鉛色の世界が好きなことは確かだが、たまには明の部分を撮っても良いではないかと。

 芸北文化ランドに行った。スキー場としての営業がないのが寂しいが、雪合戦大会の予選があるというので出かけた。ルールをよく知らないのだが、瞬間に雪上ドッジボールと思った。雪玉を作り投げ合うのだが、雪玉がとても堅い。ときどき女性選手から「恐い!」という声が飛ぶ。たぶん、速い球が当たれば硬式野球のデッドボールくらいの痛さを感じるだろう。
 小さな子供は親と一緒にソリ遊びに歓声を上げる。来年は孫を連れてこよう。

地域のとんど祭りに出かけた。竹のはじける音も懐かしかった。竹で燗する酒も美味い。イノシシの肉もご馳走になった。大人は酒、じっとしていない子どもは遊びの天才。ビールの入っていた段ボールを持って小山に上がる。そして滑る。けがをしないのが不思議。

e0091879_2132170.jpg
見ていてもおもしろい。いろいろな作戦があるらしい。大人(青年たちかな)が無邪気になっているのを見るととても嬉しい。
e0091879_2153775.jpg
ソリ遊び。結構スピードが出る。子供より大人が夢中。

e0091879_2173190.jpg
とんど祭り。
雪の上に立ててあるので、燃え尽きると雪が溶けて深さが50㌢くらいの円い穴が出来る。

e0091879_2183656.jpg
子供は遊びの天才。危険だという親の言うことなど聞かない。芸北の子供をたくましくさせるのは、小さいときからの幼児体験なのだ。

by konno_noboru | 2009-01-25 21:24 | Comments(6)

山に暮らせば

2009.01.15 八幡は朝9時に積雪130㌢を記録した。道路は圧雪状態で除雪したときに両サイドにボブスレーのコースのような壁が出来るので、道から飛び出す不安はない。対向車に気をつけて走るだけで良い。
大雪になればそれぞれの家で除雪作業が行われる。作業をしている人は高齢者が多い。若い人は働きに出て家にいるわけはないから当然だが、屋根から落ちた雪は重くて堅くなっているので高齢者にとっては重労働である。

 川小田も90㌢近い積雪。雪掘り作業をしているお宅に出かける。撮影させてもらう。良いアングルがないので、動き回る。近くに川があるとは知らず、雪で隠れた川にはまった。落ちたのは腰までたが2mくらい落ちたと感じた。上がろうとすればサラサラの雪で手をかけるところがない。まさしくアリ地獄。2台のカメラは雪を被る。コートを脱いで雪の上に置き、カメラを乗せる。足元で雪を固めるがさらさらの雪は固まらない。何とか這い上がる。
 雪が降るたびに雪掘りをしなければならない。それは何年も繰り返された作業に違いない。ただ黙って雪と闘う。いつも頭に浮かフレーズは「厳しさの中にこそ美しさが宿る」ということ。


e0091879_23343057.jpg
芸北でも数少なくなった茅葺き屋根の家。茅葺きは瓦のように雪が滑り落ちない。

e0091879_23365696.jpg
風に流された雪は軒下に貯まる。歩経路を確保しなければならない。そばで見ていると捨てるだけという作業のむなしさを感じる。思わず「春になれば溶けるのに-」と叫びたくなる。

e0091879_23414685.jpg
1mを超える雪を写真でどう表現すればいいのか。短絡的な答えがこれだ。

e0091879_23425849.jpg
太陽はやはりすごい演出家だと思う。すべてを照らすかと思えば、スポットライトにもなる。太陽のとてつもなく大きなキャンバスは大地。

by konno_noboru | 2009-01-16 00:16 | Comments(7)

山に暮らせば

20090110 10日は天気予報通り雪になった。芸北で撮影実習をする予定を変えて益田市西平原町の水仙公園にした。女性もおられるので、雪の降りしきる芸北に車を走らせるのは不安があると思い、千代田に集合、高速道で浜田まで走ることにした。
高速道の除雪は完璧。浜田市に入ると全く雪がない。国道9号線で益田市の唐音海岸の水仙公園へ。沖には高島。間もなく風が出て次第に鉛色の雲に包まれて見えなくなった。雪が降り始めた。海雪である。降っても積もることはない。咲き始めた水仙に横殴りの雪が襲う。
波のしぶきなのか雪なのかカメラのレンズがぬれる。濡れたレンズで撮るのも良い。ぼんやり写れば良い。波が騒ぐ。耳元で風がうなる。
 帰りに近くの漁港からテトラポットのある防潮堤へ足を伸ばす。めまぐるしく変わる
雲と波しぶきを撮る。

e0091879_243641.jpg
濡れたレンズで撮る。ソフトフォーカスになるはずと思った。 
e0091879_245682.jpg
防潮堤にぶち当たり砕けて散っていく波。カメラを持つ手が痛いほど冷たいのだが、次に大波が来るはずと期待しながらじっと待つ。
e0091879_2464952.jpg
雲が切れて海が光る。天使のハシゴだ。手前の防潮堤には数羽の海鵜がいたが-。



11日は加計から国道186号で芸北へ。温井ダム近くで猪山方面に入ろうと思ったが除雪されていない。登山靴にスパッツを着けて歩くが新雪は膝まで沈む。車まで引き返し、スノーシューにしたが、やはり沈み込む。汗が出るほど歩いたが、撤退。王泊ダム寄ってみる。ダムサイトの道も除雪されない。少し歩く。雪はやはり膝まである。
 撮影後、来た道を戻る。若い男女が足跡を追ってきたらしく、遭遇。雪投げをしているのだが、雪が固まらず砕けて散ってしまうといってはしゃぐ。そうなのだ。気温も下がり、降り続く雪はサラサラでボールにはならない。肩に積もった雪もはたけば散る軽い雪だ。

e0091879_312232.jpg
滝山峡。猪山公園まで歩こうと思ったが、挫折。国道186から眺めただけのものになった。

e0091879_33423.jpg
王泊ダム。2つある島が小さいので、水位は高いことになる。渇水期にはもっと大きな島に見える。

e0091879_391453.jpg
八幡の人は傘を手にしても差さない。風が強く、横殴りに降ったり、下から巻き上げるような風も吹くので傘は役に立たないのだ。

by konno_noboru | 2009-01-12 03:14 | Comments(3)

山に暮らせば

2009.01.05 たくさんコメントをいただきありがとうございました。勢いがつき、頑張ろうという励みになります。

 芸北・川小田は標高がほぼ600m。八幡高原は800m。午後1時雨の川小田から国道186号で 北上し、雄鹿原交差点(信号機あり)で左折して、国道191号線につながる県道を西に向かう。八幡洞門を抜ければ八幡になる。小雨が雪に変わる。標高差200mだが、信じられないほど気温が違う。
 小雪の八幡は1日に撮影したものと変わらない。八幡を過ぎ、日本海に向かうことにした。国道191号線で益田市に向かう。途中で美都町の双川峡(そうせんきょう)へ。駐車場から養戸の滝までは150m。少しだけのぼり坂。苦になるほどきつくはない。雪があるのでスパイク付きの長靴で川沿いの道を歩く。雪の上に人の足跡はない。獣たちも藪の中を歩くより楽な山道のルートが良いらしく、道の両脇を歩いた跡が点々と続く。人の足跡は道の中央。人と獣は危険回避の方法が違うのだ。危険が迫れば獣は藪へ。人は立ち往生。
 養戸の滝は久しぶりに水量が多く、見事。撮影後、国道9号線に出て山陰線鎌手駅近くの水仙公園へ。水仙は咲き初め。これからだ。日没も近く雲の様子も良かったので急きょ撮影ポイントを夕陽がきれいに見えるところに変える。この時期、三隅町方向に岬があるため、太陽が海に沈むのは見えないのだが、「天使のハシゴ」が現れると期待したが-。
 日没後に水仙を撮るという無謀な結果になった。風もあり、花は揺れる。高島の燈台に燈が入った。数秒おきにピカッと光るのが見える。撮影場所は例年通り。高島が見えてこそ益田市の唐音海岸。
 月が少し明かりを増してきた。夕食を買って帰ろう。

e0091879_1133725.jpg
スイセンの花を撮る時間帯ではなかったが、無理をした。

e0091879_1144264.jpg
養戸の滝。久しぶりに音を立て落下していた。寒さが厳しくなったら凍るだろうか。

e0091879_115455.jpg
日本海を見ながら走っていると、夕陽がきれいだったが、車を止めるところがなかった。秒単位で変わる冬の空はドラマチックだ。

by konno_noboru | 2009-01-06 01:23 | Comments(6)

山に暮らせば

2009.01.01 あけまして おめでとう ございます
今年もよろしくお願いします。

 大晦日は芸北で迎えることが多かったが、今年は市内で迎えた。ちらちらする雪にじっとしておれず、午後から芸北へ。
戸河内辺りまで雪はなかったが、気温が下がりはじめ氷点下1度。安芸太田役場前で「恐羅漢山スキー場 積雪70㌢」の表示が目に入る。山は結構降ったのだ。
 三段峡入り口まで来ると道路は真っ白。前を走る神戸ナンバーの車の様子がおかしい。どうも冬タイヤではないようだ。坂道にかかり、ストップ。発進するがスリップしている。たまたま溝にはまった車を引き上げようとしていた人たちがいて、その人たちが押す。「危険なのでこれ以上行かない方が良い」と説得している。話がついたようだった。
 虫木峠を上がるにつれて積雪量が増える。深入山界隈は-4度。30㌢近い積雪。雪が降り続き、前もよく見えない。ヘッドライトをつける。
 八幡に入る。やはり雪の量が違う。降り方も違う。午後3時積雪は50㌢になった。屋根から落ちた雪を除けなければいけない。スコップで立ち向かう。これも八幡の冬。
 どんよりしたままの、コントラストのない世界に雪は降り続く。

e0091879_0325931.jpg
亀山神社。雪が降る中、初詣に地元の人がやって来る。破魔矢を売る店はない。

e0091879_0333674.jpg
屋根から落ちた雪が入り口を塞ぐ。八幡では雪除けを雪掘りという。

e0091879_034497.jpg
冬になれば一番変化する景色が見られる場所。ここは電線もなく、とても空が広い。きょうは灰色の世界。

e0091879_0342539.jpg
たぶん、八幡では一番絵や写真に登場する茅葺き屋根の家。子供のころ、こんな景色はいっぱい見たような気がするのだが、今では大変貴重な景観。

by konno_noboru | 2009-01-02 00:42 | Comments(13)