山に暮らせば

2025/10/18 窓から見える山の色が次第に秋色になってきた。八幡ではもうストーブを焚いたという。
 深入山で咲き誇る竜胆(リンドウ)撮影中、目の異変に気づいたのは2011年10月10日。以来、竜胆の開花時期は10日前後と決め13日に出かけたが花を全く見なかった。今日、塾の仲間と再訪してじっくり眺めた。マクロレンズで覗くと紫色の花が鉛色に見えるのは14年前、加齢黄斑変性と診断されから続くので今は動揺もない。
 紫千振(ムラサキセンブリ)、梅鉢草(ウメバチソウ)は13日には1~2輪ずつ散らばって咲いていた。花の旬に出逢うのはなかなか難しい。




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竜胆 1 。色の濃い花もあれば薄い紫色もある。やはり濃い紫色が良い。




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竜胆 2 。背丈の低い花が多い中で高さを競うように3本が咲く。
左から風が吹くのだが倒れないのは側に風を防ぐ木があるからだ。




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紫千振 1 。3度見に行ってやっと開いた花に出会う。





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紫千振 2 。 しっかり整った株で、これからたくさんの花をつけそう。





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梅鉢草。前回もアップしたが、道路端で見過ごしてはいけない感じだった、




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通草。散歩コースにある。これも4つが綺麗に並んでいたためと、
子供の頃に食べた味をなんとなく思い出したために撮った。



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岩蓮華(イワレンゲ)。
これも散歩コース。昨夕、道路の草刈りが行われていた。
その時数本が切れたようだ。







# by konno_noboru | 2025-10-18 22:06 | Comments(1)

山に暮らせば

2025/10/07 部屋には扇風機とストーブが並んでいる。洋服掛けも夏と冬が同居する。毎年そうだがこの時期部屋に秋はないのだ。雨の日に今シーズンの彼岸花の撮影も終了。
 今日は講座の日。撮るものはダイモンジソウとウメバチソウ。ダイモンジソウは花も咲きそろい、仲間は気分良く撮影。数カ所あるポイントを車で遡る。狭い川沿いの道は雨で洗われてガタガタ。予定のUターン場所まで行けない。山側の笹を苅って車庫入れの要領でバックし4台の車は脱出。
 昼食はオークガーデン。携帯電話がないのに気づいた。我が家に電話し位置情報ソフトで携帯の位置を確認してもらう。「橋を渡ってすぐ。川沿い」と連絡あり。バックでUターンした場所だ。
 仲間には深入山のウメバチソウを撮るよう伝える。芸北の知人に携帯を借りて川を遡り、発信。道路際の草むらで着信音が聞こえた。

 近くの神社に秋に花を開く「開放花」と、つぼみのまま自家受粉する「閉鎖花」の2種類の花をつけるキッコウハグマ(亀甲白熊)が自生する。白い可愛い花を咲かせるのも間もなく。竜胆(リンドウ)も蕾。


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雨に咲く彼岸花。他はほとんど花は終わっていたが、ここだけ撮れそうな花が残っていた。




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土砂降りになった。雨に打たれずぶ濡れのまま車に乗った。



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ダイモンジソウ。1



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ダイモンジソウ2。




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ウメバチソウ。



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車をUターンさせた場所に咲いていた曙草。もうあんたの季節は終わったよと
思いながらそれでも4弁と6弁の花があったので。つい撮った。




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キッコウハグマ。蕾。


 
 

# by konno_noboru | 2025-10-08 00:31 | Comments(0)

山に暮らせば


2025/09/25 厳しかった残暑が終わり芸北も稲刈りの時期。秋時雨なのか、このところ雨の日が多く稲刈りの予定が狂ったという声を聞く。
 午後3時過ぎ、天空に広がる淡青色から白へ雲のグラデーション。青と白の組み合わせはさわやかさを感じさせるのだが、墨絵ぼかしのような黒い雲が追ってくる。風に揺れていた枝垂れ桜の枝先も静止した。3時50分、豪雨予報(77mm/h)が北広島町に出た。
 午後4時、遠雷のように聞こえるのはいつものジェット機。霧雨のようだが水たまりには雨の気配はない。5時を過ぎても空模様はめまぐるしく変わった。

 8月はほとんど市内に戻っていたが9月に入り塾も再開。一週間前から少しだけ涼しくなった。天候は不安定ですっきりした青空を見たのは23日。掛頭山が正面に見える赤蕎麦畑だった。風に乗って白い雲が流れ空は秋色。
 臥龍山山麓も秋色。鳥兜(トリカブト)、更級升麻(サラシナショウマ)、曙草(アケボノソウ)はそろい踏み。足下にギンリョウソウモドキも。




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雲の流れが気になった。薄曇りで青空も見えたが次第に雨模様の空に変わった。
午後3時50分、北広島町に豪雨予報が出た。今にも降りそうな雨は降ることもなかった。
北広島町の東方面、千代田は降ったかも知れない。




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23日、久しぶりに青空を見た。白と青が織りなす雲の流れは八幡高原の秋色。




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 八幡高原に赤蕎麦の畑が増えた。明元寺周辺にもある。後方の山は掛頭山。



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八幡のシンボルとも言える大歳神社付近。神社後方には苅尾山(臥龍山)
があるのだが、天気が悪く雲の中だった



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トリカブト1.倒れて咲いた花も多い。




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トリカブト2.山際の遊歩道。今年は少し花の数が少ない。





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サラシナショウマ。




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アケボノソウ。緑色をした蜜腺にはアリが吸蜜にやって来る。



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ツルニンジン。散歩道の杉の木に巻き付いて咲いている。今年もたくさん咲いた。





以下、3点の写真は8月13日亡くなられた芸北写真くらぶの仲間でもあった藤原輝子さんの
お店の裏に咲いたものです。残念ながら輝子さんはこの花たちを見ることが出来ませんでした。



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キレンゲショウマ。



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レンゲショウマ。


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カリガネソウ。



 

# by konno_noboru | 2025-09-25 20:57 | Comments(2)

山に暮らせば

2025/08/30 7月後半から市内に戻り1か月の夏休みをとった。
 家人や娘が作ってくれる食事とわずかな時間だが孫たちとの団らんもある。瀬戸内海の穏やかな波のような静かな日常がある。
 9月になれば塾が始まり芸北の日常に戻る。日々の生活や風雨が激しく吹き荒れてもすべて自分で処理しなければならない一人暮らしの厳しさ。山里の生活を思えば孫たちとの生活は恵まれた非日常的なものなのにそれに馴染んでいく自分に戸惑う。ただじっとしていれば1日が過ぎることが罪のような気がしてきた。荒れたままになった菜園も気になる。
 昨日、2日から始まる講座の下見に芸北に戻る。日中気温は33℃。芸北も残暑は厳しいが、稲刈りも始まった。知り合いの山荘でキレンゲショウマやレンゲショウマが咲いていた。シラヒゲソウも道ばたに咲いている。季節は確かに秋へ向かう。のんびりしていたので少しずつ動こう。

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芸北に戻る途中だった。気温は33℃もあった。
農道に車を止めて撮影許可を得た。暑いですね、と声をかけたが
うなずいただけ。クーラーにお茶何本入っているかなあ。



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キレンゲショウマ。




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シラヒゲソウ。たくさん咲いているが少し小ぶりだ。



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花のある場所まで獣道のような跡があった。
たくさんあったが他の草の勢いに負けそうだ。


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アゲハチョウ。コバルト色に輝いていたがきっちり色が出ない。


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2頭のアゲハ。ピントが合わなくて…。

# by konno_noboru | 2025-08-30 20:27 | Comments(1)

山に暮らせば

2025/08/06 80年前の8月6日、疎開先の安芸郡府中町石井城で8時15分を迎えた。その朝、叱れたのか当時4歳だった私は隣家の大きな白壁の土蔵を背に座っていた。大きな音に驚き、家に走って帰った。天井が落ち家に入られなかったことが唯一鮮明な記憶である。キリンビール広島工場方面から畑の中の道を帰ってくる人の姿や近所の大人たちが泣いている声が脳裏にあるが、8/6以降に刷り込まれた記憶なのか定かでない。祖父と叔母が被爆死したことや6歳上の姉が中学3年の時に原爆症で亡くなったこと。30歳の時新聞社の報道カメラマンになりほぼ30年間8月6日は平和記念公園で迎え、多くの被爆者と「祈りの日に申し訳ありません」と言葉交わし撮らせてもらったこと。8月6日は私にとって一生重い一日であり続ける。

 8月はさすがに芸北でも危険なほど暑い日が続き写真塾は夏休み。ただ中国新聞文化センタークレドビル教室の講座は夏休みなし。午前中だけ撮影実習とした。
 幸運にも5日は少し暑さは和らいだ。ヒマワリの撮影は安芸太田町西宗川沿いの集落。咲き具合もベスト。汗を流しながら撮る。帰りに古代蓮の咲く小さな畑に。時期は少し遅かったが撮影後、解散。
 元気な人がいてさらに吉和のヒマワリを撮りに行ったと2人からLINEで写真が届いた。

 夏休みなので避暑に市内の自宅に先月20日過ぎから戻っている。高校生の姉弟の孫と毎日顔を合わせるのはいいもんです。

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ヒマワリ。後ろ姿もなかなかのものです



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ッホが描いた15輪のヒマワリの名画を思いだし「ゴッホに負けるな!」と
仲間に声をかける。「叶わんなあ」と逃げられる。




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ヒマワリの花は東向きに咲く。
これほど見事に咲いた花畑は初めて見た。



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ヒマワリの黄色と青空の青は補色関係。
青空が出たのでやってみようかと声をかける。



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古代蓮の咲く小さな田んぼ。花の時期は過ぎ太陽光線は真上から。
これ以上条件の悪いことはないが、撮ってみようか。



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に隠れて咲く花。
風が吹き、時折真上からの光線が花に届く。



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撮影後芸北に戻る。気になるのでトンボソウを
見に行く。5~6本咲いていた。ウメバチソウはこれからだ。






# by konno_noboru | 2025-08-07 00:14 | Comments(1)