山に暮らせば

2019/02/15  やはり異様に感じる。部屋の中はいつもの冬と同じようにストーブが燃えるのに、窓から見える景色は冬ではない。芸北に暮らし始めて2月の中旬に菜園の土が見えることはなかった。雪がまだらに溶けて緑色が透けるように浮き上がる。夕方の散歩時に見える景色も冬のそれではない。モノトーンの世界でブリザードのように吹き付ける敵意を持った風、下から舞い上がる雪は吹雪、冷たい風に身を縮め、歩を進めば堅く締まった雪がバリッと割れる音がする。住み慣れた芸北の冬は優しさには縁遠い紛れもない北国の冬だ。厳しければ厳しいほど春が待ち遠しい。雪の下から次第に土が見え、小さな緑色の命が芽吹き始めるときの嬉しさは雪国で感じられる春一番の喜びのはず。
 昨年は大雪が降り、3日間除雪車が来ないという事態に見舞われ外に出られず軟禁状態になったが、今年は撮るものがなく、平時なのに出かけることもなく軟禁状態。窓の外を眺めるだけの日が多いが、講座のある日は出かけるのは決まって雪のない益田市の梅林。そういえば芸北ではあまり梅の花に巡り会わない。梅林がないことだけは確かだが、4月終わりに咲く桜や桃と季節を同じくして咲いているのだろうか。芸北の早春に咲く花はマンサク。今つぼみが膨らんできた。経験したことのない雪のない冬。折り目の見えないまま春へ向かう道筋があるのだろうか。


e0091879_15524934.jpg
撮影 2月12日 16時56分。今冬、苅尾(臥龍山)の樹氷は雲が低かったり、ガスが出たりしてあまり見えなかった。
夕方になって山頂部が西日に照らされて白く輝いた。


e0091879_15530235.jpg
赤苅尾(臥龍山)が夕日で赤く染まるのをじっと待ったが、残念ながら染まらなかった。(撮影 12日 17時27分)


e0091879_15531559.jpg
益田市 三隅梅林公園。満開までもう少し。中央部分が咲ききっていない。

e0091879_15533036.jpg
梅林公園の定点木が中央の白梅。この木を中心に一周して撮影。


e0091879_15534850.jpg
三隅公園に咲いていた桜一輪。




# by konno_noboru | 2019-02-15 16:45 | Comments(1)

山に暮らせば

2019/02/05  大歳神社界隈の撮影に行く。文化センターの講座だ。暖かい。雪は日曜日からさらに溶けている。大歳神社を眺めていると地元の顔見知りのお年寄りが「この時期にこんなに雪のない冬は経験がない」と言った。
 苅尾(臥龍山)のブナに樹氷も着いてはいない。なす術もなく国道191号線に出て三隅梅林公園に向かう。昼食には早すぎるので近くの海岸行く。波穏やか。仲間も何となく春の遠足気分。
 昼食はいつもの民宿「とみ」。賑やかに腹一杯食べて梅林へ。日当たりの良い場所では満開の木もある。1,000本あると言われる梅林全体から見れば、半数はまだ蕾のままなのであと10日は十分楽しめそうだ。


e0091879_23500746.jpg
日当たりの良い場所は良く咲いている。



e0091879_23504219.jpg
梅林の下段、中段(写真中央部分はまだ蕾のままの木が多い。



e0091879_23505299.jpg
芸北・大歳神社近く。雪のない路肩をキジのつがいが歩いていた。例年なら雪に覆われているのだが、今年はキジも早めに顔見せ。




# by konno_noboru | 2019-02-06 00:00 | Comments(1)

山に暮らせば

2019/02/03  昨日は土曜会。集合は冬時間で午前10時。通常は9時だが、冬場は朝の厳しい冷え込みを撮りたい。-20℃にもなる芸北に10時集合では遅すぎる。前夜の天気予報を見て、午前5時半には市内を出て、日の出前に芸北に来る人が多くいる。集合時間を1時間ずらしているのは積雪時の道路状況を考慮したためと講座開始前の撮影時間を多くするためである。
 3日は放射冷却で冷え込むという予報で、全員が集合前には八幡地域に散らばり撮影していた。残念ながら、この日、広島市内より暖かく気温は1℃だった。思い思いの場所で撮影後、10時に我が家に集合、コーヒーを飲み、前回撮影分の合評会をお昼まで続ける。
 昼食後改めて八幡・苅尾(臥龍山)界隈へ。除雪してない道ではスノーシューかかんじきをつけて歩く。陽の差し方、雲の流れなど見ながら撮影。午後5時に終了した。
e0091879_00491885.jpg
八幡・大歳神社。八幡にしては気温は高かったが着雪は残っていた。



e0091879_00494249.jpg
苅尾(臥龍山)。午前中、山頂は見えなかった。



e0091879_00495145.jpg
千町原。歩いているのは仲間の人たち。「上の方を歩いてほしい」と言えば自然に間隔が1mくらいになる。
天気も良かったので、我々より他にもスノーシューをつけて歩く人は多かった。



e0091879_00503321.jpg
獣たちのスクランブル交差点。


e0091879_00504432.jpg
雲が切れると突然きれいな景色が現れる。大歳神社を撮るときには背中になる景色。朝日の時も良いが、陽が西に傾いたときも良い。


e0091879_00510215.jpg
手前が大歳神社。後方が苅尾(臥龍山)。西日を受けていたので、山が赤く染まるかと思ったが、残念ながら「赤苅尾」にはならなかった。



# by konno_noboru | 2019-02-04 01:04 | Comments(2)

山に暮らせば



2019/01/31  きのう地元芸北写真くらぶの例会だった。早朝、気温は-10℃。川岸の木々に霧氷が見られ、9時過ぎ、仲間が家に来るまで消えなかった。
 コーヒーを飲み、雑談を終えて八幡・千町原に走った。冷え込みで雪は堅いと思い、スノーシューもかんじきも用意はしなかった。地元の人たち、雪上を歩くことなど慣れたもの。ストンと20㌢程度埋まり足を取られても全く苦にしない。縦に並んで歩けば、最後尾の人は雪が固まり埋まることもなく歩けるのだが、みな下を向いて好き勝手に歩き回る。動物の足跡を探しては写真を撮っている。アニマルトラッキングである。雪上に残った野生動物の足跡から動物の動きまで推察する。
 足跡が多いのはウサギだ。テンかなそれともイタチか。キツネも出たなとそれぞれが話す。鳥の足跡もある。雪原を歩き回れば結構汗が出る。丘の上は小さな野生動物には危険地帯なのか足跡がない。
 昼になった。地元の集団「191スキー場で昼食を食べよう」となる。スキー場の人たちと皆顔見知りだ。のんびり食事の後、青空だった空に雲が走る。天気は下り坂、前線の雲かもしれない。大歳神社まで急ごう。

 今日は市内の歯科医へ。朝でがけ、芸北は雪だったが市内は雨。帰りも雪が少し降っていたが、気温は2℃。道路に積もる雪ではなかった。



e0091879_23582160.jpg
前回登ったときに雪はなかった。冬景色にはなったが、雪の量は少なく、いつもの厳しさはない。雪は堅くしまり埋まらない。楽に歩ける。



e0091879_23583123.jpg

ウサギの足跡。藪の中に足跡は多かった。小枝をかみ切った形跡はなかった。



e0091879_23584253.jpg
キツネ。前足の足跡は後ろ足と重なって消え、3つになる。獲物を追いかけて走るときの足跡はどんな形になるか?




e0091879_23594488.jpg
川岸の木々に薄く霧氷がついた。


e0091879_23585803.jpg
雲一つなかったが、一気に雲が来た。そして雲は乱れて薄くなり、天気は下り坂。


e0091879_23595328.jpg
ネコヤナギ。雪の中で2~3本花穂が覗いた。


e0091879_00000297.jpg
我が家近くの民家のモクレン。つぼみも膨らんできた。



# by konno_noboru | 2019-02-01 00:17 | Comments(2)

山に暮らせば

2019/01/27  今日は除雪サンデー。朝から除雪機で雪を飛ばす。明日は月曜会の仲間が来るので駐車スペースを確保しなければならない。気温が上がり雪が湿り気を含んで重くなった。午後から母屋側の雪を飛ばす。
 前日に落下した屋根の雪が固まらないうちに飛ばし、屋根に残っている雪の落下点を造っておく必要がある。
 昨夜から新たに積もった雪は屋根にたっぷりある。決まったように一番右側から滑り落ちる。落下した雪に埋まらない距離で作業する。突然、屋根の雪が雪崩れた。屋根が広いので落ちる量も半端じゃない。埋もれば……。
 また振り出しに戻った。雪掘りは結構汗をかく。

 
e0091879_18495412.jpg
ビルが壊れたように雪が塊になって落ちる。滝のように流れ落ちることが多いが、雪の量、寒さで落下のスタイルも変わる。


e0091879_18500747.jpg
落下する前。手前に新たに落ちてくる落下地点を用意する。落下地点を確保するのは、家の方に雪が流れ込まないためだ。


e0091879_19142753.jpg

落下した雪。予定の落下点に収まる。


e0091879_19144794.jpg
作業中他の場所でも落ちる。


e0091879_19043427.jpg
山脈が出来る。スコップで山を崩しながら雪を飛ばす。




e0091879_18504028.jpg
天気も良い。雪掘りの後近くを散策。左は滝山川。西に向いているので、夕景が素敵な場所。



# by konno_noboru | 2019-01-27 19:23 | Comments(1)

山に暮らせば

2019/01/26  まあ、こうなる。雪がない雪がないと言えば降る。降り始めは昨夜午前1時ころ。寝る準備したあとカーテンを開けて外を見た。とんどで燃やした笹の葉の灰が風に乗って流されるように灰色の雪が舞っていた。窓明かりで見る菜園にはまだ土が見えていた。冷え込み方が少し柔らかなので厳しさは少ないかもと思った。
 朝、除雪車が走った。私の車は雪に埋まっている。断続的に降る間で除雪に取りかかる。雪が柔らかく除雪は比較的楽だが、まだ降り続くので本日は終了とした。
 車を掘り出し、八幡へ。八幡洞門抜けると全くの灰色。大歳神社に向かうが風が強く雪が舞い上がりホワイトアウトになりそう。車を止めて風がやむのを待つ。川小田と八幡の積雪量は変わらず40㌢ほど。道路の雪は多く、車高が低いので底を擦っている。狭い道には入られない。雪も激しくなった。撤退。

e0091879_19380659.jpg
八幡・大歳神社界隈。全くコントラストがない。午後2時40分。霰のような粒雪が降る。間を置いて横殴りの雪がきた。



e0091879_19381770.jpg
大歳神社。粒雪が風に流されずまっすぐ降る。積雪は軟らかく、長靴が埋まる。



e0091879_19382788.jpg
亀山神社界隈は八幡に比べれば明るい。



e0091879_19390284.jpg
我が家の積雪も40㌢。スノーダンプでは歯が立たない。後方にあるのは除雪機。月曜日に仲間が来るので駐車スペースを確保しなければならない。



e0091879_19391620.jpg
我が家近くでも除雪中。


e0091879_19395380.jpg
気まぐれな空。陽が当たり、山が素晴らしい景観を見せてくれた。



# by konno_noboru | 2019-01-26 19:54 | Comments(2)

山に暮らせば

2019/01/23 山際に春間近のように薄く広がった雪は残雪に見える。雪はもういらないと思う年もある。今年は降らなくて良いなと思っていたが、積雪がないので次第に不安になってきた。雪国に雪がなければ想定外のことが起きる。人工雪に頼らざるを得なくなるスキー場、予約が少ない民宿、出動のない除雪車、いずれも業者にとっては大きな痛手。北広島町のスノーフェスティバルも中止、子どもたちのスキー大会の開催が危ぶまれる状況。早くも梅の開花情報が入ってくるとこのまま春になるかと雪国としては暖冬が恨めしい。
 今日も暖かかった。例年なら1m近い雪に覆われる菜園にオオイヌノフグリが咲いた。散歩中にはフキノトウも見つけた。八幡に車を走らせる。路肩には除雪した雪で高い壁が出来るが今年は積雪はゼロ。雪で通行止めの所はない。
 芸北での冬を十数回迎える。大寒も過ぎたのに八幡で田んぼに水がたまっているのを見たことはなかった。千町原の丘の上にもスニーカーで上れる。クロカンスキーで楽しんだ丘に雪はない。昨日、子どもたちが作ったという雪だるまが少し右に傾き冬の日差しにしては強すぎる光を浴びていた。
 肌を刺す寒風も来ない。昨年は大雪になり除雪車が来ず3日間も孤立した。大雪は嬉しくはないが、撮影するものがないほど少ないのも困る。良い雪だったねと言われる程度の雪が良い。そして良い春が迎えられたら嬉しい。

e0091879_23410215.jpg

我が菜園のオオイヌノフグリ。例年、春の終わり頃に星をちりばめたように咲くのに今年は春の1番星だ。



e0091879_23191636.jpg
散歩中に見つけた。民家の石垣の下に顔を出すが、雪のない今年はすでに4つも芽を出していた。鼻を近づけると春の香りだ。



e0091879_23201055.jpg
豪雪地帯で雪だるまを見ることはほとんどない。町の子たちがまだらになった高原の雪を集めて作った。



e0091879_23300058.jpg
とても八幡の冬とは思えない。田植え前と勘違いしそうだった。




e0091879_23320741.jpg
千町原の丘の上。奥の山が191スキー場。



# by konno_noboru | 2019-01-23 23:34 | Comments(2)

山に暮らせば

2019/01/14 
 冬とは思えないほど暖かかった。昼食を民宿で取ったとき、女将が「今日は珍しく、萩の見島が見えるんですよ」と言った。見島は山口県萩市沖合い45㎞に浮かぶ小さな島。唐音海岸から見島が見えると言うことはこれまで聞いたことがなかった。現役の時、前年に子どもが生まれた家で正月にお祝いの大凧(取材した家では6畳ほどの大きな鬼ようず)を上げる風習があり、取材に行ったことがあった。取材後、海が大荒れで船が欠航、帰られなかった記憶がある。
 水仙公園は混雑していた。今朝、新聞にスイセンが満開と出ていたことと祝日が重なったためだろう。鎌手中学前で国道9号線を左に折れ、山陰線を跨ぐ橋を越える。そこから先は駐車場が空くのを待つ車列が続き、ノロノロ走りまた停まりの繰り返し。同乗している塾の人には駐車場300m手前で下りてもらい、歩いて撮影現場に行ってもらう。
 水仙公園の高台に立つ。空気が澄んでいた。目の前の高島も近くに見えた。水平線にじーっと目をこらす。瀬戸内のように穏やかな日本海。遠くに蜃気楼のように浮かんだ島が見えた。あれが見島だ。
 スイセンの香りが強い。それでも花の中に座って撮る。芸北の冬景色が撮れないので、明日、また水仙公園に行く。車で走りながらロウバイが黄色い花をつけているのを見た。梅も早く咲くだろうか。
e0091879_23511794.jpg
萩市沖合45㎞の見島。蜃気楼のように、また浮島現象のように水面から浮き上がって見えた。




e0091879_23513479.jpg
超広角レンズを使えば近くの高島も見島と同じくらい小さく見える。



e0091879_23524358.jpg
風もなく穏やかな天気だった。多くの人が花を満喫していた。





# by konno_noboru | 2019-01-14 23:59 | Comments(2)

山に暮らせば

2019/01/06  窓を開けると雪に覆われた菜園にポツンと1つキャベツが見える。いつもの年なら、当然雪の下。除雪の回数が減るのは良いが、「冬こそ芸北は美しい」と言い続けているので、厳しさのない冬はちぃっと気合いが入らない。
 新年会があるわけでもない。仕事始めの儀式があるわけでもない。自分でムチを入れなければならない。2019撮り始め。
 苅尾(臥龍山)を見て、益田市へ下るコースを走る。八幡、気温は1℃。苅尾山頂のブナは樹氷に覆われているが、鉛色の曇り空と同じ色でメリハリがきかない。待っていても雲の動きは遅く青空は望めない。聖湖の氷結状況の確認。15㌢程度の積雪、登山靴で湖岸の法面には上がれた。
 全く雪のないR191を走ってR9号線に出る。行き先は鎌手・唐音海岸のスイセン公園。気温は8℃。八幡より7℃も髙い。駐車場は地元の人が整理するほどの満杯。花は5分咲きと記してある。海から吹く風に乗ってスイセンの香りがする。苦手の香りだが見知らぬ人が「良い香りね」と言って通り過ぎる。
 今週から始まる写真塾の撮影会もスイセン公園から始まる。
e0091879_20445813.jpg
聖湖の氷結はまだ先。左から流れ込む柴木川もゆったりしている。



e0091879_20451145.jpg
スイセン公園。天気はめまぐるしく変わり、夕方から雲が切れて明るくなった。


e0091879_20452584.jpg
八幡の鉛色の空に比べて明るい空だった。強烈な冬の潮風が今年はまだ当たっていないので花も葉もきれいだ。



e0091879_20454054.jpg
八重咲きのスイセン。何故かこの花は香りが気にならなかった。


e0091879_20455025.jpg
菜園のキャベツ。収穫時に小さすぎたのでそのままにしていた。
雪をかぶって甘さを増した雪ん子キャベツになるのだろうか。








# by konno_noboru | 2019-01-06 20:56 | Comments(1)

山に暮らせば

2019/01/01
  
e0091879_14165369.jpg

昨年はいろいろお世話になりました。
  今年もよろしくお願いします。
  平成最後の正月は雪はありますが、穏やかな日差しの中で迎えました。
 初詣も都会の神社と違って、静かなものです。
  ことしは気力・体力に合わせてゆっくりしたペースで撮影を心がけます。




e0091879_14171297.jpg
芸北・宮地 亀山八幡神社  ことしは雪の少ない初詣になった。


e0091879_14172497.jpg
芸北・八幡  大歳神社。静かな初詣だ。







# by konno_noboru | 2019-01-01 14:23 | Comments(5)