山に暮らせば

2011.06.26  昨日、冠山に登った。冠山に行く目的はオオヤマレンゲの撮影。冠高原の松の木峠からのルート。
 松の木峠駐車場で準備をしていたらマイクロバスが来た。運転手さんは「潮原から冠山に登り、松の木に降りてくる登山者を待ちます。6時間の待ちです」という。たぶん、6時間が冠山登山の平均的な時間だろう。
 登り始めてから写真を撮り始めるので、後から登る人にどんどん追い抜かれていく。まもなく頂上に着くころ、追い抜いて行った人たちがもう下山してきた。下山する人が一様に反応を示すのが腰につけた携帯用の蚊取り線香容器。写真を撮るとき、じっとしているとヤブ蚊やブヨの攻撃を受ける。虫の撃退用だが、山歩きの人はほとんどつけていない。

 ずーっと昔に「源流を訪ねる会」の人たちと吉和の中津谷から小川川に沿って太田川の源流を探すイベントに参加した。一緒に立てた太田川の源流の碑のことが気になっていたので小川川ルートに降りることにした。木製の碑はすでに字が読めないほど傷んでいたが、カメラマンの故井手三千夫さんや新聞社の先輩、同僚と行ったことが鮮やかに蘇った。とてもきれいな森で、近いうちにもう一度源流に来たいと思った。

 9時にスタートして下山したのは午後6時、9時間も山で遊んだことになる。出迎えてくれた花たちは似我蜂草(ジガバチソウ)、杜鵑蘭(トケンラン→杜鵑はホトトギスの漢名)、更紗満天星(サラサドウダン)、鍾馗蘭(ショウキラン)、大山蓮華(オオヤマレンゲ)など。
 
 きょうは足がとても痛い。筋肉痛である。昨夜眠っているときに強烈なこむら返りがきた。左足が固まったような痛さだった。これも年齢のせいだ。若くないという身体が発するメッセージ。無理はできないようだ。

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オオヤマレンゲ。天女の舞いという白い花は撮影するには難しい。何度撮ってもうまくいかない。木漏れ日を利用して水に映るオオヤマレンゲをと思ったが。イメージが先行しすぎ。

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とけんらん。地味な花だが、いつもの場所で咲いていれば安心。

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サラサドウダン。昨年は不作だったが、今年はたくさん目に付いた。

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ショウキラン。こんなに数えられないほどの固まりは見たことがない。

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昔、太田川源流の碑を立てた場所。

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源流の碑。古くなってもう字が読めない。故井手三千夫さんの墓標のような気もする。

by konno_noboru | 2011-06-26 18:48 | Comments(2)

Commented by 青い鳥 at 2011-06-27 09:01 x
おはようございます。冠山山行お疲れさまでした。オオヤマレンゲや、
サラサドウダンなど沢山の花を求めて、登山をされる人で人気の山ですね。一番驚いたのは、ショウキランの数。すご~い!
Commented by さくら ふみ at 2011-06-27 21:21 x
もしも、ひとりで山歩きしていたとして、あんな大群のショウキランに出遭ってしまったら・・・。気がヘンになってしまうかもしれません。