山に暮らせば


2024/02/26 なんとか塾だけは続けたいと休まず冬を乗り切った感じ。しかし気持ちも身体も未だ冬眠中。はたまた充電中と逃げを打ちながら市内の自宅でのんびりしていた。周辺からいい加減に始動したらどう? という声もかかる。花の時期にバテないように足腰が弱るのは避けたいと毎日ではないが3㎞、5㎞のコースを歩いて筋力維持に気を遣ったが効果があるかどうか。
 久しぶりに現役時代と同じようにレンズをきれいに磨きその他の撮影機材もチェックした。

 例年に比べ開花情報が10日以上早い。すべてが整ったわけではないがモードも切り替えTakeOff。

 昨日、午後から急に青空になった。芸北に戻らなければならないこともあり途中で数カ所の寄り道を考えて車を走らせる。
 太陽の光が谷筋に当たる午後1時までに自生地に行かなければユキワリイチゲ(雪割り一華)の花は見られない。1時半過ぎ現場で内科の主治医と合流。幸運にも4輪ほど濃い紫の花が咲いていた。
 バイカオウレン(梅花黄蓮)、ホソバナコバイモ(細花小貝母)、ハルトラノオ(春虎の尾)など見て芸北へ。滝山川沿いの谷急ぎ(マンサク)は日当たりの良い場所では開花、我が家前の3本のマンサクはまだ蕾み。
 そして今日。セツブンソウを訪ねて総領町へ。公開地の7番へ。誰もいなかった。リストアセンターから離れているせいか。風が強く寒かった。安田のユキワリイチゲはまだ当分先。葉の数も少ないのでちょっと心配。
 どの花もこれからが本番。優しい春を見つけたい。
  

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ユキワリイチゲ。日が当たらなければ咲かない。撮影時間が勝負。
遅いところでは西日を受ける午後3時から5時に開花するところもある。


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バイカオウレン。薄暗い杉林の中でやっと見つけた。シーズンはこれから。


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バイカ(梅花)と名のつく花は多い。


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ホソバナコバイモ。



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ハルトラノオ。杉林の中の小川沿いに咲く。やはりここも暗い。



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セリバオウレン。



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セツブンソウ。公開地の7番。
まだ時期的に早すぎたのか小ぶりの花だった。蕾みも多くあるのでこれからだろう。



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セツブンソウ。一茎2花。ロープで仕切られたずーっと奥にあった。
当然300㎜望遠。目の良い仲間が見つけた。




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芸北・滝山川沿いに咲くマンサク。





# by konno_noboru | 2024-02-26 22:01 | Comments(3)

山に暮らせば

2024/02/12 3連休が終わった。芸北は厳しい冬ほど美しいと仲間に言い続けてきたが、八幡界隈での撮影回数が極端に減ったのは新型コロナウイルス感染症から。東京で2020年1月15日に最初の感染者が確認されてから緊急事態宣言、まん延防止措置がとられて身動きできなくなったことが最大の理由だ。雪が少ないからではないと思いながら10年前の撮影記録と摺り合わせてみるとやはり雪の日が少ない。写真塾も20年を過ぎれば高齢化が進んだ。雪の苅尾(臥龍山)をカメラ担いで登った仲間も「山に降って里に降らんことが一番良い」と言いはじめた。
 スキー場で行われると聞いていたキャンドルナイトも雪が少ないからか、連休初日にオークガーデンで行われた。灯りで描かれたのは雪だるま。地元の子供たちが描いた絵がキャンドルに巻かれている。気温は1℃。寒い。やはり芸北の夜だ。
 2日目の朝は積雪が2㎝。少し汚れていた田んぼの雪は真っ白に塗り替えられた。滝山川沿いの木々は霧氷とは違い白さが少し鈍い色で朝の光りを受けあっという間に溶けた。
 そしてきょう。写真塾の仲間は今の八幡で撮るものはないという。10年以上も冬の芸北を撮ってきた人には刺激的な風景ではないのだ。
 仲間と益田市遠田町の鵜の鼻古墳群のすぐ下にある遠田漁港へ。残念ながら波があまりなく海は少し静か。昼食後、浜田市の三隅梅林公園へ。午後3時半、山頂付近に樹氷が見える苅尾(臥龍山)を横目に納会。



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霧氷とは違った感じに見える着雪。あっという間に溶けた。


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芸北の夜を彩ったキャンドルの灯り。冬には珍しい暖色系の写真になる。


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遠田漁港。中央の山と海の間、海岸線をJR山陰線が走る。


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びっくり! 撮影しているとテトラポットの間から釣り人が立ち上がった。中央の小島が高島。


〔三隅梅林公園 三景〕
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# by konno_noboru | 2024-02-13 01:09 | Comments(1)

山に暮らせば

2024/02/04  積もるかなと思っていた雪は夜半から雨に変わり5㎝ほど積もった屋根の雪を洗い流した。
 朝方少し冷え込んだが、滝山川の流れの緩やかな増田屋渕沿いの木々だけ薄く霧氷が着いた。メリハリのきいた冬の景観にならない日が多く撮影数の最も少ない冬になる。
 セリバオウレンの花が太田川沿いの神社で開いたとメールが入った。菜の花も目にとまる。駆け足で春がやって来る。今日は立春。


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冷え込みが足らないので水道凍結の不安が希薄。生活するには楽だが、カメラを手にしたとき気合いが入らない。



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屋根からの落雪。車は通れなかったのでUターン。車にスコップは積んでいるが、人力ではちょっと無理な量だった。



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除雪をしない農道も雪がなくすっきり。2月にはあまり見ない景観。本当に暖冬なのだろう。


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土曜日、塾の仲間との撮影会は水仙公園。海穏やか、花満開。みんな芳香だというスイセン花の香りだが、ちょっと苦手な匂いだ。


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雑木が防風林になっているのか、海に最も近いのだが花は痛まず咲きそろっている。





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三隅梅林公園。三分咲きくらいか。




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現在は紅梅が主に咲いている。これから白梅が後を追って咲く。





# by konno_noboru | 2024-02-04 22:23 | Comments(1)

山に暮らせば

2024/01/24 今朝、除雪車が走った。雪は昨日から断続的に降り続き車の屋根の積雪は50㎝。昨年12月に故障した除雪機は修理が終わり待機していた。
 しかし、西風、北風が吹きまくり前が見えないホワイトアウト状態になるうえ-5度℃の冷気に打ち負かされ除雪機を出したが引き下がった。
 いつも外の景色を見るのは西側の窓。雷は鳴らないが、2度3度屋根の雪がずり落ちる音が部屋に響いた。窓ガラスには叩きつけられたように1円玉から500円玉ほどの大きさで雪が固まり張り付いている。ガラス窓はレールの部分が凍り付き開かない。北向きの玄関も凍り付いて開かなかった。
 音もなく静かに降ったり、屋根の雪を引き飛ばす強い風を伴って降る。敵意を持って降るような雪には抗しきれず、昨日、今日はコロナで経験した自宅軟禁の状態と同じだ。
 あすは、今日よりは厳しさはやわらぐはず、週末まで除雪の日になりそう。


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除雪車が走った。だが、降り続く雪が埋め戻していくように降り続いた。


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いつも開けて外を見る西側の窓。窓の外にある手すりは太く大きくなった。初めての経験だ。


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西側の窓。外に温度計を下げて外気温を見ている。
今朝はガラス戸は凍り付いて開かなかったし、雪がガラスに凍り付いていた。


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朝、歩経路だけ除雪をして外に出た。午後になって外に出ようと思ったが、
またまた北風で歩経路も埋めてしまった。

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外はホワイトアウトになりそうで降参するしかないと引き返す。


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音もなく降るときは良いが、北風で雪煙が飛び景色は豹変する。



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風で倒れかかる木々。




# by konno_noboru | 2024-01-24 18:18 | Comments(4)

山に暮らせば


2024/01/17  冷え込むと聞いていた日の朝、温度計は-3℃。雪が降ったのか田んぼが少し白く見えた。苅尾(臥龍山)の山頂一帯は靄ってすっきり見えないがブナが樹氷に覆われているのは確認できた。残念ながら苅尾山頂の樹氷は午前中は逆光できれいに撮れない。R191を下って益田市へ行き、午後からの光りを受け美しい山に変身する苅尾を撮ることにした。
 5人の仲間と益田市へ。荒れる日本海を期待したが波は穏やか。水仙公園でスイセンを撮り、樹氷が消えていないことを祈り八幡へ。
 午後3時50分、苅尾は真っ白い姿で青空の中に浮かんでいた。飽きもせず2時間撮り続け20年の間で2回しか見たことのない苅尾が赤く染まる「赤苅尾」を待った。西の空が次第に夕焼け色になる頃柔らかな薄い紅色の光りが山頂に差し込む。午後5時57分恥じらいを残したような薄い紅色の苅尾は薄墨色の世界に沈んだ。


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苅尾(臥龍山)が赤く染まるのを待った。日没前、薄紅色の夕日が山頂を照らしたまま、幕引きとなった。


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苅尾(臥龍山)は双耳峰の山。山頂は左側。手前の大歳神社付近から見れば左右同じ高さに見える。



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苅尾(臥龍山)と尾根続きの掛頭山。なだらかな山頂でブナの木は少ない。



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水仙公園のスイセン。海側から見るとなだらかな丘一面に花が咲く。


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八重咲きのスイセン。緑色っぽい花もありゆっくり見ると楽しい。花の香りは強い。



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風も弱く波も小さかった。大波の時はこの場所は迫力がある。




# by konno_noboru | 2024-01-18 02:31 | Comments(2)