山に暮らせば

2008・10・10  8日、胃カメラ検診。その後久しぶりに映画を見る。8月ころから胃の調子がおかしいと感じていたが異常なし。9日、芸北へ帰る途中深入山へ。夕方、日が沈むまで山頂で過ごす。好きな花もあったし、ススキも次第に銀色になった。紅く染まるススキを狙ったが、思うようには染まらない。
 きょうは雲月山に行ってみた。夕方、市内に出なければならなかったので駆け足登山。この時期はやはり紫色の花が良い。初秋に咲くキキョウがあったし、リンドウもセンブリもヤマラッキョウも咲いていた。今月は大佐山、高岳、毛無山、阿佐山に登る予定。三段峡も、奥滝山峡も、奥匹見峡も歩きたいと思っている。先月に急逝された山の大先輩のことを思い出し、息苦しいほど張り詰めていた緊張感から解き放たれた。「紺ちゃん、一生懸命、火山(ひやま)に登ったぞ」というメールが最後だった。中国地方の分水嶺を調査したり、世界の屋根ヒマラヤを歩いた先輩の最後の登山が地元の山だった。とにかく歩こう。

※たまには写真のスタイルを変えるのも良いか。アップものが多いので今回は少し距離を置いて撮影したものといつものパターンだ。

e0091879_073667.jpg
ダイモンジソウ。渓流沿いにたくさん咲いている。景色の中の一部として捉えたいが、小さい花は難しい。

e0091879_23412829.jpg
リンドウ。周囲に笹があったり、茅があったり、これも容易には撮れない。

e0091879_23414891.jpg
ムラサキセンブリ。

e0091879_234351.jpg
センブリよりも高いところにあるし、少し背丈も高い。上品な紫色だ。

e0091879_23433123.jpg
今年はとても目に付く。濃い色から淡い色までさまざまだ。

e0091879_2344879.jpg
ヤマラッキョウ。たくさん目に付いた。じっくり見ればおもしろい、良い花だ。

# by konno_noboru | 2008-10-11 00:05 | Comments(3)

山に暮らせば

2008.10.04   一昨日、芸北・八幡は気温6度です-というメールをもらった。冷え込みで雲海が見えたのではないかとちょっと残念な気がした。市内に帰っていたので仕方なし。
 昨年10月の記録を見ると、4日に八幡で初霜を記録している。掛頭山の雲海と霜で白くなった千町原と紅葉を絡めて撮影している。 
きょう、千町原を歩いたが汗ばむほど暖かかった。季節の進み具合が肌で感じられないが、季節が移っていくことを教えてくれるのは花。トリカブトがほぼ終わり、ウメバチソウが咲き、リンドウも濃い紫の花も姿を見せた。間もなく臥龍山山頂から紅葉が始まる。
 
 芸北の人が撮ったキバナアキギリ(黄花秋桐)の写真を見てあれっと思った。唇形の花に頬紅をさしたような赤い斑点がある。今まで芸北で見てきたキバナアキギリには斑点がなかった。撮影地に行って見ると、たくさんの花の中で1株だけ斑点があるものがあった。ミツバコトジソウなのだろうか。素人なのでキバナアキギリとミツバコトジソウの区別が付かない。植物誌には【漢字名】黄花秋桐 【別名】コトジソウ(琴柱草)とあったりする。???といったところだ。

e0091879_0264335.jpg
ウメバチソウとセンブリが並んで咲いていた。

e0091879_027977.jpg
秋の山野草の中では主役かなと思わせるほど鮮やかな紫で咲く

e0091879_0273822.jpg
頬紅のような赤い斑点がある花。沼田町にある花はこれと同じ。

e0091879_0275978.jpg
赤い斑点がない花。芸北で見かけていた花はこちらだったのだが-

# by konno_noboru | 2008-10-05 00:34 | Comments(4)

山に暮らせば

2008.09.23   沼田町(広島市安佐南区)では彼岸花が咲きましたが、昨年咲いたところはどうでしょうか?と電話をもらったのが19日。島根県吉賀町に車を走らせる。
 花は3分咲きというところだった。20、21日に彼岸花祭りが開かれると聞く。昨年は10月に入って訪れていたので、開花が早すぎるのではないかと思った。地元の人に聞くと夏が暑かった影響なのか、不思議に、栗の木の下だけが早く開花している、という。確かにその傾向が強い。つぼみも多く、「火の海」のような咲き方ではなかった。
 改めて22、23日と彼岸花の撮影に出かける。昨年は栗の実の収穫は終わっていたが今年はまだ実がある。花も一面を埋めるのではなく、木と木を赤い帯で結ぶように咲く。
  彼岸花撮影後、岩国市宇佐郷の願行寺で昼食を取らせてもらった。境内に大きな銀杏の木があるのだが、すでに実が落下していた。やはり時期的に早いとのこと。
  帰路、寂地峡へ五龍の滝の撮影に行く。龍尾の滝、龍門の滝、龍頭の滝など五つの滝を眺めながら登る。距離はないが、登路が階段状になっているので15階のビルに息を切らせて上る感じだ。下りの方が足にショックがある。紅葉の時期に再度訪れてみよう。

e0091879_975274.jpg

一面火の海といった感じではなく、帯のように伸びる。栗の木の下が咲くのが早く、周囲はつぼみが目立つ。

e0091879_20424843.jpg
日差しを浴びると怪しく輝く。咲いた花は閉じることなく枯れるのだろうか。

e0091879_20435497.jpg
つぼみはかわいい。真っ直ぐに伸びる若竹色の茎は、簡単にポキリと折れる

e0091879_20453341.jpg
五龍の滝の五番目。龍頭の滝。水がきれいで、水量もある。

# by konno_noboru | 2008-09-23 21:04 | Comments(5)

山に暮らせば

2008.09.18 今夜は「月下美人」が咲くから見に行こうと誘われる。大きな花が4つ咲き始めていた。葉からぶら下がるように咲く花を撮る。寸分の隙もない形。真正面から撮る。立体感も陰影もどうでも良い。見事な咲きっぷり見るだけで満足。

 昨夜はうまい酒を飲んだ。気がつけば「おい! 午前3時だ」。芸北の話、湿原の再生話、写真の話、花の話。話はエンドレス。寝なくてはならないので、それぞれ布団を引っ張り出して寝る。朝起きると誰もいない。飲んだ人が若いのでそれぞれ仕事がある。いなくなるのは当たり前なのだが、「いつも休み」の当方にとっては、元気よく働きに行った2人が羨ましい。そして朝電話があった。「お目覚めですか?」

 ごそごそ起きる。玄関に好物の煮豆が置いてある。Sさんありがとう。パソコンに向かい、昨日、広島市内から帰りに立ち寄って撮った写真を見る。久しぶりの臥龍山付近。この時期にいつも咲く花を確認に歩く。あれば安心。なければ{?}だ。アケボノソウが多く見られる場所は健在。蟻が蜜を求めて群がる。トリカブトは咲き初め。オオマルバノホロシは足下にあった。濃い紫と黄色い花芯との組み合わせが良い。サラシナショウマは花穂を同じ方向に向けてゆらゆら。ガス(霧)が出たので大急ぎで林道を目指すが、見上げれば山頂は見える。ガスのかかったブナ林が撮りたかったのだが、肩すかし。秋の風を感じながら帰る。



e0091879_2362644.jpg
月下美人。豪華。まさに非の打ち所がない。
e0091879_238538.jpg
アケボノソウが貧弱に見えるかも。しかし、日本の山野草の持つこれ以上切り詰められないというほど研ぎ澄まされた造形美が良い。
e0091879_23101371.jpg
オオマルバノホロシ。秋に咲く花は紫が好ましい。気品がある。
e0091879_23113015.jpg
トリカブトはこれからたくさん咲く。つぼみを持っものがたくさんあった。
e0091879_23123710.jpg
サラシナショウマ。ずいぶん増えたのだろうか、今年はよく目につく。
e0091879_23135156.jpg
サラシナショウマの花びらが飛んだように見えた。よく見ると、蜘蛛の糸にかかって揺れていた。

# by konno_noboru | 2008-09-18 23:30 | Comments(6)

山に暮らせば

2008.09.11  白鷺が凄くきれいなのに改めて驚いている。白鷺の話が出るとほとんど悪役の話。春先には稲の株を踏むとか、養魚池の魚を捕るとか、困ったモンだという話。いい話が聞こえてこなかったので、ぼんやり眺めていたが、姿は一級品だ。ただし、畑に舞い降りているのはあまり撮りたいとは思わないが、飛翔する様は美しい。つい長いレンズで追ってみる。
 久しぶりにハンミョウを見た。最近あまり見なかったが、3匹も4匹もが歩く先を道案内するように飛ぶ。きれいな色だが、じっとしていてくれない。草か木に止まってくれれば嬉しいのに、舗装のない道をすーっと飛ぶ。それにしてもおしゃれな虫だ。

e0091879_0445199.jpg
30年前、山口支社時代に坂東玉三郎の白鷺の舞(演目をはっきり記憶していないので違うかも)を見た。玉三郎が白鷺を演じるのだが、写真を撮りながら、美しさに圧倒され、失敗したらどうしようと不安に襲われたた記憶がある。白い色は白に撮りたい。
e0091879_0454468.jpg
レントゲン写真を見るようだ。本当にスリムで羽を動かす筋肉があるの?

e0091879_0465199.jpg
ハンミョウ。きれいな色遣い。もっと近寄らせてくれたらいいのだが、近寄ればすぐに逃げてしまう。

# by konno_noboru | 2008-09-12 00:59 | Comments(7)

山に暮らせば

2008.09.09   飛ぶ蝶を華やかに撮りたいと思った。写真塾の人たちと一緒だったが、2匹のアゲハチョウが飛ぶのを見て塾の人たちに5分ほど時間をくださいと言って、2匹の蝶を追った。羽がコバルト色に光る蝶はタムラソウの上で舞った。
2日前、今にも落ちそうに飛んでいたクロアゲハは死に場所を求めていたのではなかったのかと思った。命の火が消えていく時、野生の生き物はどんな行動を取るのだろうか。以前、わが家に飼っていた柴犬が死ぬ前にいなくなったことがある。懐中電灯を手に探し行ったら、小さな窪地でじっとしていた。抱いて帰ったが、その後、長くは生きていなかった。あのとき年老いた柴犬は野生を取り戻し、死に場所を探し当てていたのかもしれないと思った。
 野生動物を追い、撮影しながら思うのは、いつ、どうやって最期を迎えるのだろうということ。
 
 きょうはアサギマダラも見た。渡りをする蝶がこの時期にいるのは、南に帰りきれなかったのか。越冬は無理なのではないか。写真を撮りながら様々なことが頭をよぎる。ただ、アサギマダラもクロアゲハの命もそんなに長くはないはず。華やかな最期を迎えられるようにきれいに撮りたい。飛んで、飛んで、と念じながらシャッターを押す。


e0091879_23232237.jpg
コバルト色に輝く蝶の羽が花に差し込む光を遮った。花に影が出来た

e0091879_2324444.jpg
ミゾソバの上を滑空するアサギマダラ。とてもリズム感のある飛び方で見とれてしまう

e0091879_23291942.jpg
シラヒゲソウも好きな花。何度見ても神様の作った造形美に驚嘆させられる

e0091879_23302380.jpg
ミョウガの花もかわいい。食べ過ぎたら――になると言われたことが記憶の底にある

# by konno_noboru | 2008-09-09 23:44 | Comments(4)

山に暮らせば

2008/09/07  久しぶりに早めに温泉(オークガーデン)に。週に3回くらい行っていたが、最近は広島滞在が多いので、ご無沙汰だ。聖湖マラソンがあったので人が多いかと予想したが、そうでもなかった。のんびり湯につかり、帰り支度をしていた。父親と3人の子供がやって来た。鏡に子供たちが映る。走り回ることもなく、静かに着ているものを脱ぎ、丁寧にたたんでロッカーに入れる。兄弟だろう。3人が同じリズムだ。髪を乾かしながら鏡の中の3人を見続けた。最近の子供たちは礼儀とか公徳心が欠如しているといわれるが、確かにそういった子もいる。しかし、世の中には「凄い!」と拍手を送りたい子供たちもいっぱいいるのだ。お母さんのしつけがいいのだろうと思いながら浴槽に消える子たちを眺めた。お父さんもかっこよかった。脱いだものをたたまず、くるくるっと巻いてロッカーに押し込んだ。私と同じだ。

 夜具が変わった。毛布もいる。秋めいてきた。アケボノソウは咲いただろうか。大文字草にはまだ早いか? 久しぶりに大暮川を遡った。大文字草の花はまだだが、周辺の木々が黄変し始めた。
クロアゲハが力なく飛ぶ。夏を精いっぱい生きたのだろうフラフラとうなだれて咲く赤いアザミの花に止まった。とても蜜などありそうもない枯れかかった花に必死にしがみつく。風に飛ばされそうな黒い羽。秋の中へ飛んではいけない。季節は生と死の繰り返しの中で連鎖する。


e0091879_1950734.jpg
深入山そっくりの高杉山。違いは才乙のスキー場のリフトが見えることくらい。

e0091879_19513576.jpg
アケボノソウ。色白の花でした。

e0091879_19531048.jpg
ツルニンジン

e0091879_1954360.jpg
キツリフネ

# by konno_noboru | 2008-09-07 20:02 | Comments(7)

山に暮らせば

2008.08.31   さくら・ふみさん 久しぶりです。今度は声をかけてください。沼田公民館に来ていただいたアーチさん、雲月山で出会ったi.Konoさん。久しぶりの方や初めての方、そしていつもコメントをくださる方々に感謝します。やはり初めての人や久しぶりの人の名を見ると嬉しいものですね。それぞれのハンドルネームでどなたかわからない方もおられるし、きっとあの人に違いないなとか、いろいろ想像します。詮索しない方がいいなと思っているのですが、「鈍い人」とか言われることがあるので、知らないことはやはりまずいかな。

 コメントを読み返しながら、感覚というか感性が似ているなと思う人がほとんどなので、一度、みんなで山でも行って見ようかという気になったりする。いつかチャンスがあれば企画しようかと考えたり……。

  初秋はほとんど八幡の臥龍山周辺を離れ雲月山、深入山、恐羅漢、三段峡界隈を歩く。この時期、深入山に登ることが多い。気に入りの花が咲くからと言うことと、山頂から眺める恐羅漢山や十方山、十方山林道の景観が好きだからかも知れない。好きというより新聞社時代にセスナ機で何度も空撮をしていたので愛着があるといった方が適切かも知れない。30日にもススキ、ハギ、オミナエシなど秋の七草がそろい踏みの深入山に登った。その後八千代湖(土師ダム)の花火大会へ。帰りに会場で携帯電話を落としたことに気づき、写真塾の人と一緒に途中からまた湖畔へ引き返した。落としたと思われるところで電話をしてもらったら、草むらから聞き慣れた着信音とホタルが放つ光のような青いものが見えた。塾の人たちのお陰で発見も速くて大助かり。

e0091879_1175866.jpg
深入山から見た恐羅漢山と十方山。深入山にはいつも午後から登るので、逆光になり、山の写真は撮りにくいが雲を撮るにはこの場所は午後が良いと思っている。

e0091879_1102292.jpg
深入山西登山口から登る。山頂近くで咲くマツムシソウ。近くの岩の上でたびたびマムシを見るので注意が必要。

e0091879_1103759.jpg
八千代湖の花火大会。撮影は難しかった。

# by konno_noboru | 2008-09-01 01:30 | Comments(5)

山に暮らせば

2008・8・25  きょうも雲月山へ。写真塾の人と一緒だったが、嬉しいことがあった。オオナンバンギセルを撮っているとき、山登りの人と合流。全く知らない同士なのだが突然「konnoさんのブログを見ている」と言われ、驚いて「本人です」と応えた。塾の人にはドンドン更新しないといけませんねとハッパをかけられた。
  22、23、25日連続して雲月山へ行ったのもオオナンバンギセルの写真がうまく撮れなかったので、再挑戦でもあった。良い花が見つかったので、再掲載。
 24日は深入山へ登った。好きな花があるので確認に行ったが、開花は例年通り1か月後の9月末くらいだろう。たまたま山頂であった10歳くらいの女の子が家族と登ってきて「48分40秒」といった。南登山口から上がってきたのだろうが、早いのに驚いた。さわやかな家族の笑い声や父親が示す周辺の山々の名を聞きながら、羨ましくもあった。孫を連れて登りたいが、まだ孫は3歳にも満たない。山に登れるようになるまで、大体力が持つかどうか。

e0091879_23405456.jpg
雲月山。道路脇に咲いていたフシグロセンノウ。秋にしては鮮やかすぎるほどの色だ

e0091879_2341557.jpg
オオナンバンギセル。ススキの下に咲いた見事な花だった。良い花に出会うと嬉しいのだが、撮るのが難しい花だ

e0091879_2343639.jpg
秋の空の色が好きだ。深入山西登山口から登ってなだらかな山頂が見えると嬉しくなる。まもなくススキが銀色の穂並みに変わる

# by konno_noboru | 2008-08-26 00:05 | Comments(7)

山に暮らせば

2008.08.23  一昨日朝、芸北は気温13℃だった。前日の夜、市内から戻ってくるとき、道路に設置された温度計は14℃を示していた。夏用の夜具だったので毛布を出して寝た。次第に気温が下がって秋に向かうといった感じではない。一気に秋の真ん中である。
 22日、雲月山に行って見た。尾根に立つと耳元で風切り音がするほどの強風。汗ばむこともなく快適さは最高なのだがキキョウもオミナエシも大きく左右に揺れて撮れない。よく見ればキキョウの花は少し盛りを過ぎていた。今年は花が遅いからのんびり構えていたが季節は確かな足取りで巡っていく。萩の花もマツムシソウもナンバンギセルもあった。山は良い季節を迎えている。放牧された牛がのんびり草を食べていた。
e0091879_2219721.jpg
昨日と変わって無風・曇り空。緑濃い山容も秋色に染まっていく

e0091879_2224494.jpg
オオナンバンギセル。ピンク色の花がススキの根本でひっそり咲く

e0091879_2225828.jpg
オミナエシ。風が強くて思うように撮れない。まあいいか、といった感じかなあ。
e0091879_22255458.jpg
サギソウ。新しく見つかった自生地。山の中で人知れず咲いているのがすてきだった。

# by konno_noboru | 2008-08-23 22:40 | Comments(6)